アスベスト対策の必要性
建築物の解体・改修時に、建材にアスベストが含まれているかどうかを確認することが 法律 によって定められています。
アスベストを含有している場合には、適切なアスベスト対策(除去、飛散防止等)の必要があります。
アスベストはどのようなものか
アスベスト(石綿)は天然の鉱物繊維です。耐熱性、耐薬品性、絶縁性、耐摩耗性などに優れ、特に建材に多く使われてきました。
代表的なものに、白石綿(クリソタイル)、青石綿(クロシドライト)、茶石綿(アモサイト)があります。
白石綿(クリソタイル)
青石綿(クロシドライト)
茶石綿(アモサイト)
アスベストの危険性
アスベストの繊維は非常に細く軽いため飛散しやすく、人が吸引しやすいという特徴があります。
アスベストを吸引すると呼吸器官に蓄積されて、10 年~50 年と長い潜伏期間を経て石綿肺、肺がん、中皮腫等の健康被害を生じます。
病気の進行に人が気付きにくいという特徴があります。
石綿の輸入量の推移(財務省貿易統計)
出典:環境省「建築物の解体等に係る石綿飛散防止マニュアル2014.6」
国は1975 年に吹き付けアスベストの使用を禁止して以降、段階的に規制強化を行い、最終的に2006 年に0.1 重量%以上含む石綿含有製品の製造・使用を禁止しました。
アスベスト輸入量は1970 年代をピークに減少し、2000 年前半まで使用されていました。
したがって、それ以前に建てられた建築物を改修・解体する前にアスベスト含有製品が使われているか調査する義務があります。
アスベストはどのようなところに使われているのか
出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材第2版」